世界一楽しい決算書の読み方
大手町のランダムウォーカーさん(https://twitter.com/OTE_WALK?s=20)の著書『世界一楽しい決算書の読み方』のレビューを行います。
- 上司から「BS・PLくらい読めるようになっておけ」って言われたけど何からしていいか分からない・・・
- コロナ禍を機に投資を始めてみたけど、何となくやっている。
- 就活で受ける企業がどんなところか分析したい。
- えっ!?財務部・経営企画部に異動!?
- BS?PL?キャッシュフロー計算書?何それ?
上記に当てはまる方にはぜひ読んでいただきたい良書です。
目次
そもそも『世界一楽しい決算書の読み方』はどんな本?
この本を一言で言うと「一見無味乾燥に見える決算書を彩のある面白いストーリーに読み解かす指南書」です。
本書の「はじめに」に「決算書の魅力とは、「実利」と「謎解きの面白さ」である」と書かれています。
まさに本書はこの「面白さ」に気付かせてくれます。
Chapter0 決算書の全体像って?
Chapter1 貸借対照表(B/S)ってどんなもの?
Chapter2 損益計算書(P/L)ってどんなもの?
Chapter3 キャッシュ・フロー計算書(C/S)ってどんなもの?
Chapter4 B/S+P/Lの複合問題に挑め!
という構成になっています。
全体を通して、登場人物の会話を基に進んでいき、グラフなどビジュアルも豊富で非常に読みやすくなっています。
『世界一楽しい決算書の読み方』の3つのポイント
①みなさんが実感を持てる身近な事例を紹介
誰もが知っている企業を対象に決算書の読み方を解説しているので、とても実感が湧きやすくなっています。
例えば・・・
Chapter1では メルカリvsブックオフ、ニトリvsユニクロvs無印良品
Chapter2では ドトールvsルノアールvsコメダ、ユニクロvsZARAvsしまむら一度は聞いたことがあったり、利用したりしたことがある
のではないでしょうか?
このような企業の決算書を比較し、そのビジネスモデルの解説まで行ってくれます。
この視点が身につくと、みなさんの普段の行動のなかで新たな視点が加えられると思います。
②グラフ・会話を多用し、見やすい紙面
とにかく読みやすい!見やすい!
登場人物の会話がテンポよく進むので、普段活字を読み慣れていない人でも抵抗なく読めると思います。
また決算書の内容をグラフを用いて解説してくれているので、ビジュアルで直感的に理解できます。
③面白いコラム
ChapterとChapterの間にあるコラムが面白い!
例えば・・・
「前澤さんはなぜお年玉を配れるのか」
「日常で見かけるコーヒーの微妙な違い」
「ドン・キホーテが24時間営業する理由」
どうですか?
このコラムだけでも見たくなってきませんか?
『世界一楽しい決算書の読み方』から学べること
『世界一楽しい決算書の読み方』を読んで私が感じたの思いは、「ビジネスって面白いな」「既存のビジネスを理解するのに決算書は役に立つな」です。
世の中には様々なビジネスが存在します。
また日々新しく企業も生まれ、また新しいビジネスも誕生しています。
既存のビジネスにおいても、業界が同じといえどその構造が全く異なっていたりします。
そこを理解する一つの方法が決算書を読み解くことです。
決算書を読み解くことでその企業のビジネスをある程度理解し、同業他社との違い、比較優位性が分かります。
また就職・転職の際に、志望先の理解を深めることにも有用です。
もしかしたら将来自分でビジネスをやる場合にも既存企業・競合企業の分析からビジネス発展の糸口を見つけられるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少しでも面白そうだな、ちょっと読んでみようかなって思った方はぜひ手に取ってみてください。
上記のボックス内に著者の試し読みページのリンクを入れています。
著書の冒頭を読めるため、ぜひ読んでみてください。
また大手町のランダムウォーカーさん(https://twitter.com/OTE_WALK?s=20)はTwitterで会計クイズを発信しています。
この本で基礎力を鍛え、毎週楽しいクイズをすることでさらに理解が深まると思います。
ぜひお試しあれ!