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3分で読める!『空母いぶき』レビュー

空母いぶき

空母いぶき

軍事もの大好き…という方に!

ウクライナ?遠い国の話でしょ…という方に!

ハラハラしたい!…という方に!

10

オススメ度

6

分かりやすさ

10

おもしろさ

10

リアル度

本日紹介するのはかわぐちかいじ先生の『空母いぶき』です。
かわぐちかいじ先生の代表作といえば『沈黙の艦隊』や『ジパング』でしょう。
戦争もの・軍事もので定評のある漫画家です。

2019年まで連載されていた『空母いぶき』はまさに現在の日本が直近で直面する可能性のある事態を題材に
自衛隊やそれに関わる人たち、中国の国内事情などの模様を描いた大作です。
ウクライナ情勢もあり、非日常がいつ日常になるかわからない恐怖を実感していることでしょう。
本作は現実に即した内容で描かれているため、ウクライナを対岸の火事ではなく、自分たちに関わる可能性が高いこととして捉えられると思います。

あらすじ

尖閣諸島に中国人工作員が上陸する事件が発生する。
事態を中国に屈する形で収束させるが、これに危機感を覚えた日本国首相は空母を中心とした艦隊を創設する「ペガソス計画」を前倒しにすることを決定する。
自衛隊初の空母となる「いぶき」には元航空自衛隊エースパイロットの秋津竜太が任命された。
自衛隊初の空母は周辺諸国に衝撃を与え、一部の国では日本帝国の復活と結びつける動きもあった。

そのような情勢の中、「いぶき」の演習が行われていたが突如中国が日本への侵攻を開始した。
尖閣諸島や与那国島を制圧したが、一切の声明を出さない中国に対し、日本国首相垂水慶一郎は史上初の防衛出動を発令。
戦争のリスクが高まり世界がその行方を注視している中、「いぶき」が領土奪還作戦を開始する…

書籍情報

全13巻(103話)
出版社:小学館
レーベル:ビックコミックス
著者:かわぐちかいじ

感想

国際状況や軍事的描写など、史実なのではないかと勘違いされるくらいリアルさは圧巻です。
自衛隊という性質上行動が制限される中、いかに国民を守り、いかに戦争に発展させないか、その苦悩に頭を悩ませながら危機に対応していくその姿は
現実に有事が起こればこのような難しい決断を迫られるであろうことを考えると胸が熱くなります。

全体的に没入感が高く、最後まで一気読みしてしまいましたが、一点中国軍の描写には違和感を感じました。
練度や軍事技術などはもっと高度なものを備えているのでは?と感じました。(素人感想です。)

まとめ

奇しくも執筆日は8月15日でした。
多くの方が散った先の大戦に思いを馳せながら、現実のウクライナ情勢に危機感を覚えています。
冒頭申し上げた通り、ウクライナは対岸の火事ではなく、周辺諸国との火種を抱える日本にはいつ当事者になってもおかしくありません。
そんな時に国を、国民を守ろうと奮闘する人たちがいることを忘れずにいましょう。
ぜひそのような人たちをリアルに想像するためにもぜひ本書を読むことをおすすめします。

地球上から全ての戦争・紛争・戦闘がなくなる世界を願っています。

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