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3分で読める!『インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式』レビュー

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

本読むのは時間かかって億劫だなぁ…という方に!

本って読んだだけで終わっちゃうんだよなぁ…という方に!

読みたい本はあるんだけど時間がない…という方に!

8

オススメ度

7

分かりやすさ

6

おもしろさ

9

ビジネスに活かせる度

今回は、本を読んだだけでなくその内容をしっかりと自分の身にするための『インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式』をご紹介します。

本って読破するだけで達成感ありますし、それだけで少し賢くなった気になりませんか?
ただ読書の効果はその内容の中から気付きを得て、それをアウトプットに活かせるようになることで最大化されるのではないでしょうか。
今回ご紹介する本書ではビジネス書の効果を最大限にするための方法が書かれています。
その名も「10倍読書」です。

そもそも『インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式』とはどんな本?

ビジネス書は著者がこれまで経験してきたものが盛り込まれています。
自分とは違う国・業界・企業の方の経験を得られる貴重な機会となるでしょう。

本書ではビジネス書を読む目的を提案しています。
ビジネス書を読む目的=自分の中に「視点」と「法則」を増やしていくこと」(引用 本書 (pp.4-5))です。

いきなり視点やら法則やら何のことやら?って感じですよね。
しかし、その視点や法則が自分の考えを持つことに非常に重要であると述べています。
「「視点」や「法則」は、多くのビジネスパーソンにとって非常に重要な考え方だと断言できます。
なぜなら「視点」と「法則」には、次のような方程式が成り立つからです。
何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべきか?(法則)=あなたなりの結論
人は視点を通してでしか、物事を考えることができません。」(引用 本書 (pp.4-5))

ビジネス書を読む目的を上記のように定義した上で
「限られた読書時間の中で、どれだけ学びの量を最大化できるか?」(引用 本書 (pp.9))を重視し、10倍読書を解説しています。

(引用 本書 (pp.23))

本書の構成は

  • 第一章 ビジネス書は成長を加速させるエンジン
  • 第二章 10倍読書の四大原則
  • 第三章 視点を増やす「視点読書」
  • 第四章 法則を増やす「法則読書」
  • 第五章 10倍読書のアウトプット術
  • 第六章 ミスマッチを防ぐ!10倍読書の選書術

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式の3つのポイント

①視点読書によって視点を得る

ビジネス書から「視点」を発見し、それを抽象化して捉え直す方法を紹介しています。
「視点」って何?って思いますよね?

視点とは:どの側面に焦点を当てて物事をとらえているか?という着目しているポイント。」(引用 本書 (pp.86))
と本書では述べられています。

少しわかりにくいので本書内の具体例を一つ上げます。
例題: MRI機器は怖がって子供が泣いてしまうことが多く、その解決策について
多くの人が「おもちゃを与える」「あやす」などの方法が思い浮かぶでしょう。
これは無意識に「大人」や「機器を扱う人」の視点に立っています。
しかし視点を子供に移すと、「MRI機器を子供の遊び場にする」という発想が出てきます。
実際に私もテレビで見たことありますが、MRIの内部などに子供の喜ぶ絵などが描いてあり、子供たちはニコニコしながら機器に横たわっていました。

このように視点を発見し、使いこなすことができれば、アウトプット先を広げることができるようになります。

アウトプットのしやすさは、「どれだけ役に立つか?」という再現性と、「どれだけ応用範囲が広いか?」という汎用性の掛け算で決まります。この両方を兼ねるのが「視点読書」です。」(引用 本書 (pp.123))

②法則読書

前述の視点を活かし、ビジネス書から法則を抽出し自分にストックしていく方法を紹介しています。
法則をストックし活用ことで目の前の現実から様々な推測を行うことができるようになります。

本書の中でかなりハッとさせられたのは

「なぜ、フレームワークの本をたくさん読んでも、フレームワークが使いこなせるようにならないのでしょうか。
ここで、前述した方程式を思い出してください。
何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべきか?(法則)=あなたなりの結論
フレームワークは、この方程式の「何を考えるべきか?(=視点)」は与えてくれますが、「どう考えるべきか?(=法則)」は与えてくれません。
」(引用 本書 (pp.144))

という箇所です。
あなたも思い当たる節はあるのではないでしょうか?

このどう考えるべきか?=法則 を自分にストックする読書方法を身につけることでビジネス書からの学びは最大化できるのではないでしょうか。

③アウトプット術

ビジネス書からの学びを日々の業務や生活に活かすためのアウトプット術です。
詳細は本書に譲りますが、ビジネス書から得た視点・法則をリストとしてまとめ、それを具体的な実務に落とし込みについて説明しています。
具体的なメモアプリの使い方や日々の業務への活かし方まで説明しているため、ただ単に「ビジネス書を読んで終わり」になっている方にとって
ビジネス書を血肉にするための方法として有益でしょう。

まとめ 〜いつもの読書の効果を最大化しよう〜

本書を読んでいつも読むだけで終わっていたビジネス書の効果を何倍にもしてくれる方法を身につけましょう。

私も実践してみましたが、普段よりかなり時間かかります…
ですが何となく読んでいる時より格段に気付きが多かったです。
これを継続し慣れることで、読了する時間も短くなっていくと思いますが、
それ以上に
読んだ気になった → 日々の業務に活かせる
にできることは非常に有益だと思います。

少しでも興味持っていただけたなら、ぜひご一読してみてください。

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