コンサル一年目が学ぶこと
コンサルタントとして働く際に参考書籍として挙げられることも多い『コンサル一年目が学ぶこと』のレビューを行います。
- コンサルタントとして働くにはどのようなスキルが必要なんだろう
- 外資系コンサルって優秀なイメージがあるけど、働き方に参考にしたい
- 自分の部下にどのようなスキルを身につけてほしいか参考にしたい
コンサル業界に関連する方だけでなく、どんな業界で働くビジネスパーソンでも必要になるベーシックスキルを身につけるのに参考になる書籍なので
ぜひ読んでみてください。
目次
そもそも『コンサル一年目が学ぶこと』はどんな本?
「全てのビジネスパーソンが備えるべきベーシックスキルを身につけるための参考書」というのがこの本を一言で表すのに相応しいのではないでしょうか。
本書の冒頭でも
「本書を読むことで、
・職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
・社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから
理解できるようになります。」
と記載されています。
コンサルティング会社の資産は人のみです。
そしてクライアントから高額のfeeをもらいながらプロジェクトを成功させることがミッションです。
つまりコンサルティング会社はそこで働く人(コンサルタント)の能力を常に一定以上にしなければ成り立ちません。
それに必要なスキルをトレーニングするために必要なことが本書には書かれています。
第1章 コンサル流話す技術
第2章 コンサル流思考術
第3章 コンサル流デスクワーク技術
第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
という構成になっています。
話す技術 → 考える技術 → 資料作成技術 → 姿勢
という流れです。
『コンサル一年目が学ぶこと』の2つのポイント
①コンサルタントの考え方・動き方を学べる
コンサルタントとしてまず身につけるべき考え方や動き方が本書では詳細に述べられています。
よく言われる「仮説思考」や「雲雨傘」、「ロジックツリー」などコンサルティング会社に入社すると
まず身につけるべき基礎的なスキルも紹介されており、書籍名の「コンサル1年目が学ぶこと」に違わぬ内容です。
単なる思考術を紹介するだけでなく、実際にそれをどのようにトレーニングして鍛えられるか、も書かれているので
この書籍を読みながらトレーニングすることで身につけることができるでしょう。
思考術に留まらず、資料作成やリサーチ方法についても言及しています。
議事録作成については詳細に記載されていますが、
それ以外の部分に関しては具体例については豊富ではないので、本文記載の参考資料を追加で読みながら
実際に手を動かしてトレーニングする必要があると思います。
ただ実際の資料の作成方法の詳細は各社によって違いが出てくると思いますので
お勤めの会社やこれから就職する会社の考え方に従うのが良いでしょう。
コンサル流の資料作成の考え方は身につけるべきですが、微に細に入った表現方法はあくまで参考程度にするのがよろしいでしょう。
②仕事に対しての意識を変えられる
所々にコンサルティング会社の仕事への考え方が散りばめられています。
いかに効率を上げて仕事を行うか、質の良いアウトプットを出すのか、などコンサルティング会社の意識の高さが垣間見えます。
このような考え方はコンサルティング会社に留まらず、全てのビジネスパーソンが必要な考え方になると私は思います。
私は日系のメーカーから外資系コンサルに移りましたが、スピード感が体感5倍になりました。
そのスピード感で業務をこなすためには必然的に効率的にならざるを得ませんでした。
短時間で効率よく業務をこなし、プロジェクトを成功させることが、彼らの高収益体質の根幹です。
日系メーカーで働いていたときはこの意識を持っているつもりでしたが、実際はまだまだ低い意識だったことを思い知らされました。
彼らの仕事への意識を見ることで、今まで百戦錬磨で働いてきたビジネスパーソンも働き始めのビジネスパーソンもこれから働く新卒の方も仕事への意識を変えられるのではないでしょうか。
まとめ 〜コンサル流思考・仕事術を学ぶ1冊目に〜
『コンサル一年目が学ぶこと』はコンサル流思考・仕事術を学ぶ際の1冊目に最適な書籍です。
コンサル流思考法はどのビジネスパーソンにも参考になる内容なので一見の価値ありです。
思考法の基礎を学び、日常生活で考えることを心がけることで、皆さんもコンサルタントに負けない思考技術が身につくでしょう。
思考法について掘り下げたかったり、資料作成方法についても深く学びたいと思ったら
本書1冊では不十分なため書籍内で紹介されている書籍を追加で読むことをオススメします。
(この辺りの書籍はまたどこかで紹介できればと考えているのでお待ちいただければと思います。)